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                                畳 の 構 造
畳は下の部分断面写真に示しますように、芯材となる畳床、表面を覆う畳表および端部の補強と装飾を
兼ねた縁が主要材料になります。
さらに畳表と畳床の間に入れるクッションシート、畳の裏面に重ねる裏シート等ありますが、上記3材料
が主となります。
少し前までは畳床は藁床、畳表は藺草(いぐさ)表と決まっており、お客様の選択すべき事柄はほとんど、
どのグレードの材料を選ぶか?に限られておりました。 
しかし最近新しい材料が発表されておりますので、それ等も含めてご説明いたします。
畳の断面畳


   藺草製畳表
畳表は製法および材料によって分類すると藺草製の従来から使われている畳表と、和紙製、PP製の
畳表に大別されます。和紙表、PP表は約15年前より販売され現在では畳表出荷量の7〜8%を占めて
いると言われています。
それぞれ特長がありますので説明して参ります。
             
藺草表は古くから使われているもので、“備後表”で代表される高級品から近年中国から大量に入って
来ている普及品まであります。
長年にわたり畳表として使われてきた実績、その上に立つ安心感があります。また本ホームページの標題
に掲げましたように“藺草畳は天然の空気清浄器”と呼ばれ空気中の二酸化窒素を吸収、一酸化窒素に
還元する能力があります。
併せて藺草独特の香りは人をリラックスさせ、ストレス解消、精神を安定させる効果があり、一部では
子供室に使うと集中力が増し成績も上ると報告されています。
(北九州市立大学、森田准教授著“い草のすべて”を参考にして下さい。)
しかしながら藺草は農産物であるため出来栄えは栽培方法、天候等に大きく左右されます。
良い藺草表を作るには良い藺草を育てることに加えて、藺草の選別をどこまで厳しくするかにかかって
います。

下図で藺草表の出来るまでを示します。
まず11〜12月頃に田植えを行い、6〜7月頃に刈取りを行います。この間、施肥、草取り、中刈り、網掛
け等多くの手間が掛ります。
また写真では手作業中心の風景を写しておりますが、営農規模により機械化が進んでおります。
田植え 刈取り
刈取りした藺草は独特の泥染め処理を行った後、十分に乾燥、倉庫に保管されます。
畳表へ織るタイミングは生産者によって異なりますが、従来は農閑期の仕事でした。
そして出来上がった畳表は市場に出荷されます。
畳表の織り 完成した畳表
欠陥のない、色の揃った、長い藺草の中央部の90cmを使い、出来るだけ多くの藺草を打ち込んだものが
高級な畳表となります。
高級表と普及表との差は敷き込み当初は分かりにくいですが、半年から1年程度経た後に畳表の色、艶、
見栄えに大きな差が現れてきます。

藺草表で特に注意しておきたいのは“泥染め”という独特の工程があることです。
新しい畳表の表面にはこの泥が残っているため、畳工事の終了後に数度の乾拭きが必要になります。
最近ではこの手間を軽減するため、出荷前の畳表にブラシ掛けや樹脂コーティングするなどの改善はして
おりますが、敷き込み時の乾拭きが不要という所まではいかないようです。
さらに藺草の表面に残った泥が湿気を呼ぶことに加えて、藺草内の残存葉緑素の働きでデンプンが作られ、
このデンプンの影響で新畳ほどカビや虫が発生しやすくなります。
住宅の新築時はこれ等の条件が揃いますので、特別に注意を必要とする時期です。   

藺草表の圧倒的多数は一般的に見られる織り方(引目織)で作くられます。最近縁なし畳が多用されるに
連れて織り目の細かい畳表(目積織)が増えてきております。
さらにデザイン性を訴えた柄付き表、カラー表も供給されていますが今一つ需要の伸びが弱いようです。
藺草が日焼けすることにより当初の見栄えが変わってしまうのが一因のようです。柄付き藺草表の例を
下図に示します。純粋和室だけでなく和洋折衷インテリアにも使ってもらおうと試みたものです。
柄付き藺草表の例 柄付き藺草表(敷込み状態)